西アジアの文化遺産は、人類の歴史の中における文明の歩みを教えてくれ、人類の未来を考えるヒントを与えてくれるものです。その文化遺産は、戦争・紛争、地域開発、自然災害などにより破壊や破損の憂き目にあってきました。その文化遺産を護る活動を私たちは、日本から発信していきたく思っています。
中部大学では、2020年度より文化庁の事業を受託し、西アジアの西方に位置し、日本の岐阜県ほどの規模をもつレバノン共和国で文化遺産保護事業を始動させました。現地の政府機関、大学、NGOなどと協力しつつ、レバノンの貴重な文化遺産を護る活動を展開していきたく思っています。
私たちのささやかな文化支援が日本とレバノンをつなぐ友好の懸け橋になることを願っています。
中部大学は、2020年度より文化庁の文化遺産保護国際貢献事業を受託し、レバノンにおける文化遺産保護事業を開始しました。2020年度から2023年度までは、緊急的文化遺産保護国際貢献事業(専門家交流)を、2024年度は、文化遺産国際協力拠点交流事業を実施しました。
文化に関する総合的な活動、国際文化交流、博物館による社会教育の振興、ならびに宗教に関する行政事務を担当する文部科学省の外局。
愛知県春日井市松本町にメインキャンパスをもつ日本の私立大学。1964年創設。
2006年に設立された日本の海外における文化遺産保護を推進させるためにさまざまな機関・団体を結びつける協議会。
レバノンの文化全般の活動を統括する省庁。この外局に考古学遺跡・歴史的建造物などを管理・運営する考古総局がある。
レバノンの首都ベイルートにあるユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の事務所。