研究✕ESD

サステナブル流域水研究会第5回研究開催(中高研)

中部大学中部高等学術研究所は、1月19日(木)、中部大学リサーチセンターにて、第5回サステナブル流域水研究会を開催しました。
2年間の研究プロジェクト最後の講演題は、登坂博行氏(株式会社地圏環境テクノロジー社長/東京大学名誉教授)による
「統合型地圏シミュレーション技術が描き出す流域水循環の動態」。
流域全体の地表と地下を丸ごと数理モデル化して場に起こる流れ(水・熱・汚染物質などの地表・地下の流れ)をミクロ・マクロ的に追跡し、
水問題に対する客観的・定量的対策立案を可能とする地圏シミュレーション技術が紹介されました。(Vol.23)



講演会「大学博物館の新しい役割」開催(応用生物学部)

中部大学応用生物学部主催、国際ESDセンター共催で11月17日(木)、
講演会「大学博物館の新しい役割」が不言実行館アクティブホールで開催されました。
大学における教育、研究、社会貢献の3つの機能を有機的に統合する役割を持つ大学博物館。
講演会では、国立科学博物館の林良博館長を講師に迎え、「大学博物館の夢と役割」について語っていただきました。
講演会では、中部大学の民族資料博物館や、本年新たに開設した蝶類研究資料館の特徴などについても触れながら、
わかりやすく大学博物館の役割と、今後の展望について論じていただきました。(Vol.22)



都市の水循環(中部高等学術研究所)

中部高等学術研究所が主催する「サステナブル流域水研究会」の第3回研究会が7月4日に中部大学リサーチセンターで開催されました。
今回は、建築学・都市計画学の立場から2名の講演者に、都市・土地利用のデザインと水環境について論じていただきました。
講演では、清水裕之教授(名古屋大学大学院環境学研究科)がランドスケープデザインの視点から水と土地利用について、
村山顕人准教授(東京大学大学院工学系研究科)が、都市における水循環の回復についてそれぞれ講演しました。
講演後の質疑応答も活発に行われ、盛会のうちに終了しました。(Vol.21)



国際災害支援情報基地構想に関する国際シンポジウムを開催

中部大学知の統合基盤デジタルアース研究センターは、2月20日(土)、
中部大学三浦幸平メモリアルホールにて「国際災害支援情報基地構想の実現に向けた文理融合型産官学ネットワーク形成国際シンポジウム」を開催しました。
中部高等学術研究所長の福井弘道教授による問題提起に続いて、豪州クイーンズランド工科大学のティム・フォースマン教授による基調講演と、
専門分野の研究者によるパネル・ディスカッションが行われました。
また、防災情報の収集等への活用が期待される大型の固定翼型無人航空機も展示され、参加者の注目を集めました。(Vol.20)



「サナステブル流域水研究会」開催(中部高等学術研究所)

中部大学中部高等学術研究所は、新たに「サステナブル流域水研究会」をスタートさせました。
この研究会は、空間情報技術をツールとして、流域レベルで発生する水に関連する環境問題への理解を深め、
研究者および学生間の情報共有と研究の深化を図ることを目的としています。
第1回研究会が、11月4日(水)リサーチセンター大会議室で開催されました。
研究会では、寺井久慈元中部大学教授から、伊勢・三河湾の窒素循環と環境についてご講演いただいた後、
村上哲生教授(応用生物学部)が、東海地方の陸水の窒素汚染の現状について詳しく解説をして下さいました。(Vol.19)



地震の科学と防災・減災に関する講演会を開催! (総合工学研究所)

中部大学総合工学研究所の主催で10月26日、地震と津波およびその被害に関する講演会が行われました。
前半は地球科学の側面から工藤健准教授(工学部共通教育科)による講演。
東北地方太平洋沖地震の概説、本学の重力研究が日本の活断層調査に果たす役割の紹介がありました。
これを受けて後半は土木工学の立場から岩田好一朗教授(都市建設工学科)による講演が行われ、
東北地方太平洋沖地震津波による海岸保全施設の被災状況の解説と、予算規模に応じた防災・減災対策の現状と課題に関する提言がありました。


国際GISセンターが発足 GIS:地理情報システム (中部高等学術研究所)

国際GISセンターが中部大学中部高等学術研究所内に創設され、7月4日に中部大学リサーチセンターにてキックオフセミナーが開催されました。
GISは、近年情報処理技術の発達によって大きく発展をとげているコンピュータで地図を扱う技術で、
私たちはそれを使って時間や空間にとらわれることなく、地域や地球の過去や将来を考えることができるようになりました。
セミナーでは、総勢5名の専任スタッフから、GISを駆使した研究活動の紹介があった後、他学部の教師陣からの期待が述べられました。
総合大学の研究支援ツールとして活用が望まれます。



国際的な疾走予防の共同研究 (生命医科学科 加藤昌志ゼミ)

生命健康科学部生命医科学科の加藤昌志研究室では、NPOグループ中部大学国際保健ボランティアのメンバーとともに、
環境が原因でおこる疾患を予防する研究を推進しています。
環境衛生学の国際シンポジウムを主催したり、外国人研究者を研究室に招聘し、国際交流・共同研究に積極的に取り組んでいます。
国際シンポジウムでは、大学院生が英語で発表を経験し、学部学生は、外国人研究者との交流に積極的に参加。
第2回ESD研究活動発表会では、本研究で学長賞を受賞しました。



低炭素都市の研究を開始 (中部高等学術研究所)

中部高等学術研究所は、第5回サステナビリティ研究会「地域で考える低炭素社会戦略」を1月27日に開催しました。
名古屋大学大学院環境学研究科から竹内恒夫教授と渡邉聡研究員を講師としてお迎えし、
名古屋市や東海3県を事例に低炭素社会の実現に向けた戦略を論じていただきました。
竹内教授は、名古屋市の二酸化炭素排出量を2050年までに80%削減するための試案を、
渡邉研究員は、東海3県における地域に根差したCO2削減策と経済効果についての発表を行い、幅広い意見交換を行いました。



ゼミ生が多様な環境活動を実施! (経営学科: 伊藤佳世ゼミ)

経営情報学部経営学科の伊藤ゼミの学生が中心となって、「中部大学ESDエコマネーチーム」を編成し持続可能な社会を担う人材を目標に活動をしています。
2010年度は、1.エネルギー部:新エネルギーの調査、2.地域部:産業界・地域との連携(展示会支援、植林)、3.リサイクル部:循環型社会の推進、
4.情報部:ウィキを使った情報公開(http://itozemi.wiki.fc2.com/)の活動を行いました。
また、昨年秋には、生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)会場内の中部ESD拠点ブースで活動発表を行いました。



上海万博でゼミ生がタンザニア研修を報告 (国際文化学科:河内信幸ゼミ)

上海万博の中部大学週で開催された国際シンポジウム「ESDの現状と将来計画」で、国際関係学科の青木澄夫教授が
、ゼミ4年生山本貴子さんと3年生杉山敦子さんとともに、自主ゼミ・タンザニア研修における人材育成に関する報告を行いました。
青木ゼミでは、必ず研修報告書を作成して配布し、またワールド・コラボ・フェスタではタンザニアの小学校支援のためのチャリティを行うなど、
研修終了後も多彩な活動を続けています。
山本さんも杉山さんも、「タンザニアでの経験が、アフリカのみならず、世界に目を向けさせてくれた」と報告しました。



GISを活用した持続可能な社会づくりを (中部高等学術研究所)

本年度からはじまった中部大学中部高等学術研究所の新研究会シリーズ、「サステナビリティ研究会」で9月28日、
福井弘道教授(慶應義塾大学・中部大学客員教授)がGISをテーマに講演を行いました。
福井教授は、持続可能な社会づくりのための俯瞰的な情報の把握の重要性を強調し、
GIS (Geographic Information System:地理情報システム)を使った自然環境理解や防災対策への応用などを紹介しました。
また、中部高等学術研究所におけるGISを活用した新規研究が提案されました。



グリーン・ニューディールの調査を報告

(国際文化学科:河内信幸ゼミ)
国際文化学科、河内ゼミの学生が、第1回ESD研究・活動発表会で、「グリーン・ニューディール」の調査報告を行いました。
グリーン・ニューディールは、アメリカのオバマ大統領が就任直後に打ち出した経済危機から脱するための経済政策。
ダムや道路建設のような従来型の公共事業ではなく、太陽光発電や風力発電に代表される再生可能エネルギーなど、
環境への投資により、経済危機と環境問題の両方を同時に克服していこうとするもの。
ゼミ生は、パワーポイントに加え、さまざまなパネルを使って説明しました。

報告をする河内ゼミの学生


「サステナビリティ研究会」がスタート

「中部大学中部高等学術研究所」は、新研究会シリーズとして、「サステナビリティ研究会」をスタートさせました。
初回は「持続可能な地域」をテーマに、同研究所の服部敦教授と岡本肇研究員から話題提供がありました。
服部教授は、「自立協調する地域」と題し、持続可能な地域づくりの事例を交えながら、
コンパクトシティ概念の矛盾点を指摘・岡本研究員は、「持続可能な居住環境の形成・改善とそれを支える”まちづくり”の方法」と題し、
さまざまな担い手による住み続けられる居住空間づくりの実態と課題を報告しました。

服部教授(中)と岡本研究員(右)


光機能薄膜研究センターとSD(持続可能な発展のための)技術

パラダイムの変化が急速に進んでいます。
事実、技術の先導役も20世紀のエレクトロニクスから21世紀の主役であるフォトニクスに移行しつつあります。
特に、無限のエネルギーを地上に注ぎ続ける太陽光を最大限に活用する研究開発が世界的規模で展開されています。
こうした時代背景を踏まえ平成19年に中部大学内に光機能薄膜研究センターが設立されました。
現在、NEDOプロジェクトをはじめ企業との共同研究を核に先端薄膜技術を駆使し
太陽電池、光触媒、有機発光デバイス、等の研究開発を推進しています。(多賀康訓)

2次限同時スパッタ装置


建物とエネルギー(工学部 建築学科:山羽ゼミ)

現在、超伝導・持続可能エネルギー研究センターでは、長さが200m級の直流超伝導送電システムの実験装置および実験研究棟をキャンパス内に建設中です。
この実験装置の主目的は、実機レベルで超伝導ケーブルシステムの損失が少ないことを実証することにあり、このための数々の準備を行っています。
実験装置の完成は年末から来年1月を予定しています。

山羽教授とゼミ生
超伝導センター研究実験棟


あいち森と緑づくりモデル事業地で里山実験(応用生物:南,上野,愛知ゼミ)

愛知県が平成21年4月から実施を始めた「あいち森と緑づくり事業」に先立ち、平成20年度より本学の71号館裏の二次林で、
森林整備の進め方を検討するモデル事業を、官:愛知県農林水産事務所、民間:清水建設、鈴鍵、と恊働で実施しています。
現在は定期的に卒研生、大学院生が、生物多様性評価と環境モニタリングの活動を始めています。

除草作業を行う卒研生