TeXworks の使い方

TeXworks は TeX 文書を製作するための統合環境で、プレビュー機能を含んだ TeX 文書を編集するエディタのことです。

起動

デスクトップに置かれているアイコンをクリックすると起動します。

モニタ画面の左半分に文書を編集するエディタが表示されます。

編集

とりあえず、以下の文書を打ち込んでみてください。

\documentclass{jsarticle}
\begin{document}
\pLaTeX で数式を書きます。
\[ y = a x^2 + b x + c = a \left( x + \frac{x}{2a} \right)^2 - \frac{b^2 - 4ac}{4a} \]
\end{document}

左上の右向きの三角形が描かれた緑色のボタンをクリックすると、文書をコンパイルしてプレビューできます。
文書を新たに書き始めたときだけですが、保存するフォルダー名とファイル名を聞いてきます。
起動直後の TeXworks の作業フォルダーは、ログオン名と同じ名前のフォルダーになっています。
このフォルダーは Windows では直接取り扱われることがないフォルダーですので、こにファイルを保存しないでください。

フォルダーを変更します。左のメニューの「ドキュメント」をクリックします。

次に、上のメニューの「新しいフォルダー」をクリックします。

フォルダーの名前を「新しいフォルダー」から「TeXworks」に変更します。

「TeXworks」をクリックします。

ファイル名を適当に変更して「保存(S)」をクリックします。
すると、モニタ画面の右にプレビュー画面が表示されます。

どうですか。数式がきれいに表示されていることがわかります。

もし入力に間違いがあったときはどうなるでしょうか。
\pLaTeX を \pLaTex にします。\pLaTex は間違いです。
左上の右向きの三角形が描かれた緑色のボタンをクリックすると、 以下のように、コンパイルが中断し、どうしたらよいか聞いてきます。

メッセージが英語なので分かりにくいと思いますが、「定義されていないコマンドです! 3行目の \pLaTex って何?」と聞いています。
ここで、edit(編集)を意味する「e」を入力して

Enter キーを押すと、処理は終了し、エディタのカーソルが間違っている行に現れます。

このようにして間違いを直して(ここでは \pLaTex を \pLaTeX に、つまり、最後の x を X に直します)、再度実行をします。

以後は、左の画面で文章を書いていき、適当なところで、緑色のボタンをクリックすることで、右の画面で確認をする、という作業を続けていきます。

終了

左のエディタの右上隅の終了ボタンを押すことで終了できます。右の dviout も一緒に終了します。

ファイルについて

上で作成した TeXworks というフォルダー(皆さんが作成したフォルダー)を見てください。

たくさんのファイルができていますが、一番大事なのは、tex という拡張子を持つ TEX ファイルです。この中にすべての文書が含まれています。その他のファイルは、TeXworks が作成したものですので、なくなったとしても TEX ファイルから再度作成が可能です。
pdf という拡張子を持つ PDF ファイルは、印刷形式になったファイルで、これを印刷したり、画面で見たりすることができます。
dvi という拡張子を持つ TeX DVI ファイル は、フォントや図形などがどのように配置されるのかという情報が入ったファイルで、画面出力や印刷出力に変換する個々のプログラムがこのファイルを読んで、必要な変換をほどこすのに使います。DVI は DeVice Independent の略です。このように TEX では、2段階の変換で画面出力などの形式に変換します。なお、最近では DVI を経由せずに PDF などに一気に変換するプログラムも開発され使われるようになってきています。PDF なら印刷も画面出力も両方とも可能だからです。
aux という拡張子を持つ AUX ファイル は、TEX ファイルから、1回のコンパイルでは解決できない参照などを保存しておき、2回目のコンパイルのときに読み込んで、完全な DVI ファイルを作るために作成されています。
log という拡張子を持つテキストファイルは、コンパイルの結果が含まれていて、エラーや警告の内容を知るために使います。
synctex.gz という拡張子を持つファイルは、TeXworks が編集画面(左)と出力画面(右)との間で同期をするために使われます。