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理事長挨拶

学校法人中部大学理事長・中部大学総長 飯吉 厚夫

中部高等学術研究所は、私立大学では、わが国初の大学共同利用研究所を目指して中部大学に設置された特色ある研究所であります。設立から10年余を経て、世紀も変わり、研究所の構成員も研究テーマも変遷を遂げてまいりました。

その間の社会の変化を振り返ってみますと、まず、前世紀の終わり頃から地球が有限な存在であることが強く意識されるようになり、人類が思うままに活動を展開しますと、地球がいくつも必要であることが明らかにされてきたと言うことができるかと思います。その状況から、21世紀の人類の主要な課題が「持続可能な社会の建設」であるとの明確な認識が誕生したと言えましょう。

しかし、一方で、それでは「持続可能な社会」とは、どのような社会なのか、それを建設するためには、人類はどのようなことを考え、どのように活動を展開し、その成果をどのように次世代に継承していくべきなのか、といった問題がわれわれに突き付けられたということができると思います。これらの課題については、まだまだ十分な研究が展開されていないことが明白でありましょう。今や、個別に発展してきた学問体系を、新しい価値観のもとで再構築する必然性が生じていると言っても過言ではないと考えます。

中部高等学術研究所は、この「持続可能な社会の建設」を目指して「学問の再構築」を推進することを新世紀の研究所の新しい課題と考え、設立時の「共同利用研究所」の精神を堅持しつつ、これからの発展を図っていく決意でおります。

皆様の絶大なご支援をお願いする次第であります。

 

所長挨拶

中部高等学術研究所 所長 福井 弘道

2015年4月より、稲崎一郎前所長の後任として所長職を拝命致しました福井です。よろしくお願い致します。

中部高等学術研究所(中高研)は、1996年の設立以来、「学問の再構築」を目標に「文理融合・知の統合」を旗印とし、学内外の多様な研究者が参加した特色ある共同研究拠点として活動しています。現在は、有機的に連携する「国際ESDセンター」と「国際GISセンター」の二つの付置センターを持ち、後者は昨年4月に「問題複合体を対象とするデジタルアース共同利用・共同研究拠点」として、文部科学大臣の認定を受けています。このような中高研の舵取りの大任を担うこととなり、身が引き締まる思いです。


地球温暖化やエネルギー問題、複合広域災害など、人類社会の発展に伴い生起したリスク事象は、複数の学術分野を横断する問題複合体です。その解題にあたっては、現在の科学が抱える不確実性や不完全さを十分認識した上で問題の全体像を描くと共に、どのような社会を望むかといった価値観や倫理観も求められます。中高研が目指す知の統合は、科学的な專門知のみならず、市民による集合知も含まなければならないでしょう。社会の構成員が具体的な実証データをもとに、持続可能な社会の構築のために取り組むことができるプラットフォームの実現を具体的に考えていきたいと思います。


来年は、中高研設立20周年の節目の年でもあり、これからの20年に向け思いを馳せる年でもあります。学内外、国内外との一層の共同研究を推進するため、今後とも皆様のご支援、ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。